愛犬が苦しそうに呼吸している姿を見たら、心配で居ても立っても居られない飼い主は多いです。犬が苦しそうに呼吸するとき、どのような原因が考えられるのでしょうか。今回は、考えられる原因や適切な応急処置を紹介します。
犬が苦しそうに呼吸する原因は?考えられる理由5つ
犬が苦しそうに呼吸しているときは、なんらかの原因があります。ここでは考えられる理由を紹介するので、必要に応じて病院を受診しましょう。
1.運動後に必要な酸素を取り込んでいる
散歩後や激しく動いた後に呼吸を荒くしている場合は、動いたことによって消費した酸素を取り込もうとパンティングしている最中です。
人間も運動した後に呼吸数が速くなり、酸素を体内に取り込もうとするように、犬も激しく動くことで酸素を過剰に消費し、呼吸することで新たな酸素を取り込もうとします。
2.体温調節している
室内が暑い、運動をした後で体温が上がっているなど、犬が暑さを感じているときは呼吸することで体温調節します。汗をかかない犬はパンティングをという呼吸法によって体温を正常に保たなければなりません。
もしも激しい運動をしていないにもかかわらず、室内で苦しそうに呼吸している場合は、室温が適切かどうか確かめてください。夏場や季節の変わり目などは、放置していると熱中症になる恐れもあります。
3.異物が喉に詰まっている
「オエッ」「ウエッ」というような何かを吐き出す仕草と同時に苦しそうに呼吸する様子がみられる場合は、 なんらかの異物を誤飲してしまい、喉や気管支に詰まってしまっている可能性が疑われます。
そのまま放置していると息ができず最悪の事態に陥る危険性もあるので、物を吐き出しやすいような姿勢にさせたり、背中をさすったりしながら、かかりつけの動物病院に電話をして指示を仰ぎましょう。
4.怪我による強い痛みを感じている
犬は怪我などの痛みを感じているとき、呼吸が荒くなることがあります。上記で紹介した理由に心当たりがない場合は、足など体のどこかに怪我を負っていないか観察してください。
もしも体を丸めるような姿勢で怯えたようにブルブルと震える様子がみられる場合は、腹痛などその他の症状が疑われます。
5.病気の可能性
犬が苦しそうに呼吸する原因として、病気の可能性も疑われます。犬の呼吸に異常がみられた時に寒あげられる主な病気は、以下の通りです。
- 気管支炎
- 気管虚脱
- 肺炎
- 僧帽弁閉鎖不全症
- 心筋症
安静に横になった状態で数十分経過しても状態が落ち着かない場合は、なんらかの病気や症状を発症している可能性が高いです。早めに動物病院を受診しましょう。
犬が苦しそうに呼吸しているときの適切な応急処置
もしも愛犬が苦しそうに呼吸をしているとき、飼い主としてどのような応急処置ができるのでしょうか。
まずは楽に呼吸ができるよう、床に伏せた姿勢のまま顎の下にタオルやクッションなどを差し込み、息がしやすいようにサポートしてあげてください。30分ほど様子を見て、呼吸が落ち着かないようならば病院を受診しましょう。
また、もしも苦しそうに呼吸しながら「オエッ」と何かを吐き出そうとしているときは、無理に取り出そうとせず、体勢をなるべく変えないよう気をつけながら速やかに病院へ連れて行きます。可能ならばその場でかかりつけの動物病院に電話し、応急処置の指示を仰いでください。
まとめ
いかがでしたか。犬が苦しそうに呼吸しているときは、今回紹介したようにさまざまな原因が考えられます。運動した後、室温が高いなどの理由でなければ病気の可能性も疑われるので、かかりつけの動物病院で診てもらいましょう。
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