イギリスのフィナンシャル・タイムズは、中国の董軍国防相が汚職の疑いで調査されていると報じました。中国では、これまで汚職の疑いで2人の国防相が辞任する異例の事態となっています。
イギリスのフィナンシャル・タイムズは26日、アメリカ政府高官の話として、中国の董軍国防相が軍の汚職関連の調査対象になっていると報じました。具体的な内容については不明だとしています。
中国軍をめぐっては、これまで李尚福前国防相とその前任の魏鳳和元国防相がいずれも汚職に関与した疑いで解任されていて、中国共産党の党籍をはく奪されるという重い処分を受けています。
詳細は明らかにされていませんが、2人とも軍の装備品の調達をめぐる贈収賄の疑いがもたれているということです。
董軍氏は、前任者が相次いで辞任したことを受け、去年12月に国防相に就任しましたが、報道が事実であれば、1年もたたないうちに汚職の調査対象となったことになります。