パリ五輪銀メダリスト“無課金おじさん”来日、装備をつけず戦う理由は「リラックスできない」

パリオリンピック™で無課金おじさんとして一躍有名となった射撃混合エアピストルの銀メダリスト、ユスフ・ディケチ（51、トルコ）が3日、来日した。羽田空港のゲートに着いてすぐにファンに求められたサインに応じ、報道陣には日本語で手を振りながら「こんにちは」と挨拶。笑顔で取材に応じた。

通常、射撃で身に着ける防音用のイヤーマフや特殊なゴーグルは使用せず、お金をかけないシンプルな姿から日本では“無課金おじさん”と呼ばれ話題となったディケチ選手。そのスタイルについて「装備は必要ないんです。つけているとリラックスできない。目が悪くなってきたからこのメガネがあれば大丈夫」とシンプルなスタイルで戦う理由を明かした。

初来日は2021年東京五輪の時。「新型コロナの流行で選手村の外には出られなかった。バスは射撃場に向かうだけで、練習と競技しかできず、終わったらバスで選手村に帰るだけ。街に出かけたりはできなかったんです。今回は街に出ることができて、こうやって皆さんが集まれることは素晴らしいことです」。

2度目の来日となった今回は日本選手の指導や親善試合に出場するためで「来日できてとても幸せです。大好きな日本の皆さんが射撃に興味を持ってくれてとても嬉しい。射撃の人気が世界で高まって欲しいと願っています」と話した。

報道陣の求めに応じて射撃のポーズも披露したディケチ選手。8日まで日本に滞在し、射撃競技の人気向上を目指す。

【ディケチ選手スケジュール】
12月4日　日本ライフル射撃協会訪問、日本オリンピックミュージアム視察
12月6日　栃木県ライフル射撃場で強化指定選手特別講習会
12月7日　2024日本トルコ親善射撃競技大会（10m エアピストル）兼 2024年度12月強化指定選手選考記録会（10m/50m）※アジアカップ選考会
12月8日　試合出場