自民党大会で自衛官が国歌歌唱で物議 「政治的中立性」に疑問の声も…小泉防衛大臣「政治的行為にあたるものではない」【news23】
12日に行われた自民党の党大会で陸上自衛隊の現役の隊員が登壇し、国歌を歌唱しました。これについて、自衛隊員の「政治的中立」を損ねないか、懸念する声が出ています。
現役自衛官が“制服姿”で…自民党大会で国歌歌唱
自民党の「最高機関」とされる年1回の党大会。衆院選大勝を収めた今年は、熱気に溢れました。
ゲスト出演したのは、ミュージシャンの世良公則氏。高市総理は立ち上がって笑顔で手を振り、歓声に応えました。
この会の冒頭で行われたのが国歌斉唱です。
陸上自衛隊の現役自衛官がステージに立ち、制服姿で美声を響かせました。
しかし、自衛隊法の第61条では「隊員は選挙権の行使を除く政治的行為をしてはならない」などと規定されています。
14日、国会で小泉防衛大臣が追及を受けました。
自衛官の登壇「制服を着て“私人”として行動」
立憲民主党 田島麻衣子 参院議員
「陸上自衛隊所属の自衛官の方の国歌斉唱。これは、自衛官の政治的行為を制限する自衛隊法第61条に抵触するのでは」
小泉進次郎 防衛大臣
「国歌を歌唱することが政治的行為にあたるものでもなく、今回の件は自衛隊法違反に当たらないと認識している」
先だって行われた会見で小泉大臣は…
小泉 防衛大臣
「当該自衛官は職務ではなく、“私人”として関係者からの依頼を受けて国歌を歌唱したものと聞いている」
“私人”である自衛官が“制服姿”で出席していたことを問われると...
小泉 防衛大臣
「制服については常時着用義務というものがあるので、制服を着て私人としても行動することは問題がないと承知をしている」
野党「後付けの無理な説明」求められる“政治的中立”
この説明に野党は...
国民民主党 玉木雄一郎 代表
「私人であれば制服を着ていくべきではないと思う。官職を紹介するべきではない。私は後付けの無理な説明だと思う」
自民党内からも疑念が出ています。
自民党 防衛大臣経験者
「制服を着て自衛官として紹介されている時点で、私人として参加しているという説明は無理がある」
14日夕方、取材に応じた高市総理は「自衛隊法違反には当たらない」と改めて強調しました。
高市総理
「当該自衛官は職務ではなく、私人として旧知の民間の方からの依頼を受けて国家を歌唱した」
専門家は、「自衛隊は法律上、“政治的中立”が求められている」としたうえで...
東京都立大学法学部 木村草太 教授
「特定の政党の党大会で何かをするとなると、かなり注意をしないと“私人としての行為”としては受け取られないのではないか。依頼をした自民党の皆さんの側で隊員の方々への配慮を欠いた行為であったと見るべきではないか」