“逆走”台風15号が関東上陸へ…茨城なら「史上初」 通過後も大気不安定で長引く大雨に注意【Nスタ解説】
異例のコースで進む台風15号は、このあと関東地方に上陸する見込みです。(11日午後5時頃の放送より)
【“逆走台風”の影響は】11日夜~13日朝の雨・風予想シミュレーション
「都心への最接近は午後9時くらい」台風15号 日本列島を横断へ
井上貴博キャスター:
今回の台風の大きな特徴が、台風の進路です。
坂口愛美 気象予報士:
東から西へと日本列島を進んでいく、なかなか見ない進路となっています。
最新の進路予想では、11日の午後7~8時ごろ、茨城県に上陸する可能性が高くなっています。茨城に上陸するとなると、史上初めてのことになります。
東京都心への最接近は午後9時頃とみられています。
その後、関東地方を通り日本列島を横断し、12日午後には山陰沖で熱帯低気圧に変わる見込みとなっています。
「逆走台風」遠ざかった後も大気が不安定に
井上キャスター:
一般的な台風は西から東へ進みますが、台風15号の進路は逆向きなので「逆走台風」とも言われています。
今まで考えられていた、一般的な台風で注意するべき点の逆を考えていかなければなりません。
坂口気象予報士:
雨が強まるタイミングなどにも従来の台風との違いが出てきています。
今回の台風15号は、勢力としてはそこまで発達していません。通常の台風のように台風の中心に活発な雨雲がたくさんあるのではなく、南にかたまっているような状態です。
茨城に上陸後、12日午前1時ごろ、千葉に雨雲がかかってくる可能性があります。
ただ、強風域が広く、広範囲で風速15メートル以上の影響が出ると予想されています。この強い風は、海から湿った空気を運び込みます。湿った空気とともに、上空には寒気も流れ込んでいるので、大気の状態が不安定になりやすい状態です。
そのため、強い雨が予想されていなくても、地域やタイミングによっては雨が強まるおそれもあります。
雨雲も分散しつつあり、台風の中心が遠ざかったから大丈夫というわけではなく、その後も湿った空気の影響を受けやすくなります。
台風過ぎても湿った空気が流れ込む 東北では300ミリ超のおそれも
井上キャスター:
通常とは異なる台風であるため、注意点も変わってきそうです。台風の通過後の天候も、今回はいつもと違ってくるということです。
坂口気象予報士:
12日の雨と風の予想を見ると、台風は次第に西へと移動しますが、その後もずっと湿った空気の流れ込みが続きます。上空の寒気の影響も残るので、関東地方では12日もずっと雨が降りやすくなります。
井上キャスター:
東北地方でも強い雨が予想され、近畿地方でも風の影響で雨が予想されています。
坂口気象予報士:
広い範囲に影響が出ます。
西日本は台風や、台風から変わる熱帯低気圧の影響になります。東北地方はずっと湿った空気の流れ込みが続くので、特に沿岸部の岩手や宮城などにおいて、雨が強まる時間帯もあると予想されます。
11日から降り続くので、総雨量としては多くなると予想されます。場合によっては、東北地方などで300ミリを超えてくるところもあると考えられます。
雨のピークは11日夜から12日朝となりそうですが、その後も油断はできない状況が続くということです。
湿った空気の影響でずっと大気の状態が不安定で、徐々に雨の範囲も広がっていくということになりそうです。
台風は通常、西から東に進んでいくので、通過後は反時計回りに風が回り、北寄りの乾いた空気が入り込みやすく、台風一過になりやすいと言われています。
しかし、今回は逆方向に進むので、台風の後面側に南からの湿った空気が流れ込みやすくなります。
そのため、熱帯低気圧に変わるまでは注意が必要となり、その後も冷たい上空の寒気の影響が残るので、12日中または13日くらいにかけては注意が必要と言えそうです。