パリパラリンピックで金メダルを獲得した車いすラグビーの若きエース、橋本勝也(22、日興アセットマネジメント)が7日、出身地である福島県三春町で行われた凱旋パレードに参加し、金メダルをお披露目した。「パレードしながら泣きそうだった。こんなに多くの人に応援してもらっているんだなと感じた。最高の色のメダルを持ち帰ってみなさんにお見せできて良かった」と感無量の様子だった。
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地元中学の吹奏楽部が演奏する中、三春町の中心地を約450mパレード。大勢の町民が“感動をありがとう”と書かれた旗を振りながら、三春町初の金メダリストを祝福した。
橋本は、以前勤めていた町職員時代の職場がある施設での報告会にも出席。「大会前はプレッシャーを感じていたが、温かい声をかけて頂いたおかげでプレッシャーをはねのけ、楽しんで試合に挑めた」と話し、「課題を克服し、2連覇を目指しながら三春町に違うデザインの金メダルをまた持ち帰りたい」と4年後のロサンゼルス大会に向けてさらなる飛躍を誓った。
生まれつき両手足に障がいがある橋本は、中学2年のときに競技を開始。高校1年の2018年に日本代表に初選出されると、2021年東京パラリンピックでは銅メダルを獲得。“次こそは金メダルを!”を合言葉にチーム一丸で挑んだ今回のパリ大会で橋本は全5試合に出場し、チーム最多の79得点をあげ、金メダル獲得に大きく貢献した。