戦後最短で衆院解散…急転直下の「非公認」も 裏金問題への対応に揺れる自民【サンデーモーニング】

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2024-10-13 16:28
戦後最短で衆院解散…急転直下の「非公認」も 裏金問題への対応に揺れる自民【サンデーモーニング】

就任から、わずか8日。戦後最短の日程で衆議院を解散した石破総理。事実上の選挙戦がスタートしましたが、裏金議員の処遇をめぐり波紋が広がっています。

【写真を見る】戦後最短で衆院解散…急転直下の「非公認」も 裏金問題への対応に揺れる自民【サンデーモーニング】

「大変さ、厳しさは増す」 選挙直前に“非公認”相次ぐ

10月11日、福井県敦賀市では…

「“禊ぎ”はらえたまひし時に…」

「禊ぎ」とは、罪や穢れを洗い流すこと。選挙に勝てば「禊ぎ」となるのでしょうか。

自民党・安倍派の幹部だった高木毅氏は、支援者を前に慌ただしく動き回りました。

自民党 安倍派元幹部 高木毅氏
「今回、特に“非公認”ということで、大変さ、厳しさは増すと思います」

裏金問題で自民党の公認を得られず、無所属での出馬です。

他にも、選挙直前になって急転直下の「非公認」が相次いだのです。

(衆議院本会議・9日)
「日本国憲法第7条により衆議院を解散する」

万歳と怒号が交錯する中での解散でした。

事実上の選挙戦がスタートするなか、解散当日まで、自民党は、いわゆる裏金議員の公認問題で揺れました。

自民党 萩生田光一 元政調会長(7日)
「正式にまだ聞いていないので、決まったらきちんとコメントします」

自民党 平沢勝栄 元復興大臣(7日)
「失言しちゃうと終わりだから」

出席を理由に“公認”も

現在も「党員資格停止」処分が続いている西村氏と下村氏が「非公認」となるのは既定路線でしたが、「半年間の党員資格停止」が明けた高木氏や、それより軽い処分だった萩生田氏や平沢氏や三ツ林氏も土壇場で、「非公認」となったのです。

石破茂 総理(9日)
「党内融和を私は優先するつもりはありません。党内融和よりも、国民のみなさまの共感を得るということが大事」

裏金問題への対応で「国民の共感」を得られない状況への危機感。いわゆる裏金議員に対して「非公認」のカードを切ったのです。

一方で、萩生田氏らと同様の処分を受けていた松野氏と二階派幹部だった武田氏は、政倫審に出たことを理由に「公認」されました。

そして、戸惑いを隠せない人たちも...

非公認とされた 小田原潔氏
「理由は、説明は受けていません」

非公認とされた 細田健一氏
「正直いい加減にしろという気持ちはありますけれども」

派閥幹部ではなく、裏金とされる不記載額も相対的に少なかった、小田原潔氏、菅家一郎氏、中根一幸氏、細田健一氏、今村洋史氏、越智隆雄氏も追加で非公認になりました。

石破総理「どのようにすれば我が党が勝てるか」

いったいどんな基準があったのか。石破総理からはこんな本音も聞かれました。

石破茂 総理(自民党本部・7日)
「公認等は、どのようにすれば我が党が勝てるかという観点から判断をした」

結局、“12人”非公認とされたのに対し、公認が決まった裏金議員は“34人”です。

野党側からは…

立憲民主党 野田佳彦代表(党首討論・9日)
「(裏金議員の)大半が公認ではないですか。批判が強いから、厳しいような対応に見せている」

石破茂 総理
「正々堂々、国民の皆様のご審判を仰ぐ。これが我々の姿勢です」

選挙の結果にかかわらず残る疑問。“裏金”は何に使われていたのか。そもそも“裏金”作りを主導したのは誰か。

立憲民主党 野田佳彦代表(党首討論・9日)
「旧安倍派の会計責任者に対する有罪判決が出ました。(旧安倍派)幹部が協議し『(“裏金”の還流を)再開した』と法廷で証言したことが事実認定された。新しいファクトではないか。再調査すべきでないですか」

石破茂 総理
「再調査ということも、全く否定をするものではない。そういう形で出たということ自体は厳粛に受け止めなければならない」

政権選択選挙とも言われる衆議院選挙は、15日に公示されます。

(「サンデーモーニング」2024年10月13日放送より)

  1. 温暖化を逆手に… ミカン王国愛媛、地中海沿岸原産のオレンジ栽培
  2. 海水温が上昇し…「幻の高級魚」増加 九州北部・玄界灘の変化
  3. 【志村けんさんものまね】レッツゴーよしまさ 健康診断で『脂質異常症』要精密検査に… 他にも『肥満』『肝機能障害疑』『左聴力低下』
  4. 【がん闘病】梅宮アンナさん 「ずーっと家にいて 外に出るの怖くなったらしい」 SNSで明かす 「頑張って外に出てみたらすご〜く良かった♥」
  5. 【読めたらスゴイ!】「天晴」とは一体何のこと!?賛称の言葉として使われる熟語ですが・・・この漢字を読めますか?
  6. 15日に衆院選公示 石破総理が就任後初の応援演説 攻勢強める野党、共闘なぜ進まない
  7. 【DeNA】7年ぶりファイナル進出!戸柱に走者一掃逆転打 フォードにソロ弾 佐野に3ラン飛び出すなど2桁10得点の大勝
  8. 大敗で2連敗 岡田阪神は終戦...投手陣が15被安打10失点 3回に梅野→坂本の捕手交代も 森下と原口にソロ 近本・中野が10打数1安打
  9. ハマスがイランやヒズボラに奇襲攻撃の参加を要請か 米メディア報道
  10. 【日本ハム】延長10回サヨナラ勝利でファイナル進出に逆王手!淺間がV打 9回裏、万波に起死回生の同点弾 3戦目に望み繋ぐ
  1. 若い世代が困惑“社会人用語” 「全員野球」は「全員で野球」?「一丁目一番地」「テレコ」いくつ分かる?【Nスタ解説】
  2. 朝日奈央さん 「二年越しに結婚式を挙げました」 SNSで報告 「みなさんの顔を見たら涙が止まらなくて大変でした。笑」 菊地亜美さんら「アイドリング!!!」メンバーも祝福
  3. 松井秀喜「自分の中で一番幸せな瞬間だった」野球教室で15年前の記憶よみがえる
  4. ノーベル平和賞に「日本被団協」 世界が評価した「核のタブー」とは?【サンデーモーニング】
  5. 10代の少年少女や30~40代の女性は運動不足? 2023年度「体力・運動能力調査」公表 3世代の10歳少年で比べると「ボール投げ」能力が低下
  6. ガザ侵攻から1年 家族を失いながら、あえて「憎まない」と訴える難民キャンプ出身の医師【風をよむ・サンデーモーニング】
  7. 物価高などで“袋の焼きそば”売上好調 もちもち麺に注目! 知られざる絶品ご当地“袋めん”も大調査【Nスタ解説】
  8. 試される愛の力!毎年恒例の“妻運び”選手権 優勝者には体重分のビール
  9. 大谷翔平、今季対メッツは5戦で2HR&6打点 ! ドジャースWS進出へ初戦で千賀と激突、由伸は第4戦が濃厚
  10. ロシア ガソリンスタンドで爆発4人死亡 安全規則の違反が原因か
  11. 堀ちえみさん 近藤真彦さんと笑顔ショット 「マッチ先輩を尊敬する私です」 真っ赤なマシンの写真もアップ
  12. 【ミス・ティーン・ジャパン】 グランプリに中学2年生・増田有沙さん 大会に向けて「教科書通りのことをしました」