今や癒し動物の代表格ともいえる「カピバラ」。
老若男女問わず虜にするなんとも言えない佇まいは、動物園などでもすっかり人気上位の動物です。
そんなカピバラはどのような生き物なのでしょうか。
そこでここでは、カピバラの生態について解説します!
カピバラとは
まずは、カピバラがどのような生き物なのかを見ていきましょう。
カピバラの生息域
カピバラは、主に南アメリカのアマゾン川流域などに生息しています。
温暖な水辺を好み、水場があれば草原から熱帯雨林まで幅広い環境で暮らすことができるそうです。
基本的な生態
カピバラの性格はとっても温厚。
人にも懐きやすく、ペットとしても愛されています。
基本的に群れで生活し、昼間は水中でのんびり休んで夜間にはエサを採るために行動したり、眠ったりといった生活をしています。
カピバラは草食動物で、水中に生えているイネ科の植物などを食べます。
カピバラと言えば温泉?
カピバラと言えば温泉好きの動物としても知られています。
日本ではニホンザルと並び、温泉に浸かっているイメージの強い生き物ですが、なぜカピバラは温泉に浸かるのでしょうか?
カピバラは基本的に温泉好き
カピバラは温暖な環境で生活している生物。
そのため、寒さに弱いので温かいお湯に浸かって体を温める習性があります。
もちろん、温泉のない環境に生息している野生のカピバラは温泉には入りません。
カピバラ温泉は日本だけで見られる冬の風物詩なんです。
カピバラ温泉の発祥は、伊豆シャボテン公園。
1982年にお湯を使って掃除をしていたスタッフが、溜まったお湯に浸かって暖を取っているカピバラを発見したのが始まりなのだとか!
今では全国各地で見られるカピバラ温泉
今では、全国でカピバラ温泉を見ることができます。
カピバラ温泉が観られる動物園の一例としては、埼玉県こども動物自然公園、奈須どうぶつ王国(栃木県)、神戸どうぶつ王国(兵庫県)、姫路セントラルパーク(兵庫県)、長崎バイオパーク(長崎県)などが挙げられます。
カピバラの雑学
ぬぼーっとした顔が癒し感満点のカピバラ。
温泉が大好きな癒し生物の真の生態は、意外なものばかり!?
世界最大のネズミ
カピバラはネズミの仲間だったってご存知ですか?
似ても似つかない姿をしているようですが、ネズミの仲間のげっ歯目の中でも、最大の生物だったりします。
体長は約100cmで、体重はオスだと約35~64kgにもなるのだとか!
大体成人男性ぐらいの大きさにはなるので、思っているより意外と大きい生き物なんですね。
毛は硬い!
見た目はフワフワモフモフに見えるカピバラですが、カピバラの毛は非常に硬く、タワシのような質感。
実はヤマアラシの仲間なので、とても硬い体毛をしているそうです。
名前の由来は草原の支配者
不思議な響きをしているカピバラという名前。
その由来は南アメリカの先住民の言葉で「草原の支配者」という意味を持つ「Kapiyva」に由来するとされています。
しかしこれには明確な根拠はまだ示されていないそうです。
ネズミなのに泳ぎが得意
アマゾン川の流域で生活するカピバラは、ネズミの仲間なのに泳ぎが得意。
前足には水かきがあって、群れを成して泳ぎます。
なんと敵から身を隠すために、5分以上も潜水することも!
実は時速50㎞で走る
水の中を軽快に泳ぐカピバラですが、実は地上でも俊足。
ぽってりした見た目に似合わず時速50㎞ものスピードで走ることができるんです!
子育ては親戚の女性共同で
一般的な動物は子育てを夫婦で行ったり、母親1体だけで行ったりします。
カピバラの子育ては少し特殊で、親戚関係にある群れのメス同士が共同で行うのが一般的。
ママカピバラがたくさんいる感じですね。
カピバラの不思議な癒しパワー
見ているだけで癒される、不思議な魅力のあるカピバラ。
その癒しの魅力の秘密とは?
なぜか癒される不思議な魅力
カピバラの癒しの魅力は実験でも証明されています。
20代から50代の男女8人に仔猫やパンダなど癒し系の動物と並び、カピバラの映像を見せ、脳波を図ります。
人がリラックスしている時に発生するα波の数値を図ったところ、なんとカピバラはパンダに迫る高い数値を叩き出したのだそうです。
他の動物たちにも人気!?
カピバラは人間からだけでなく、他の動物たちからも人気。
ウサギや犬・猫などの動物と一緒に生活しているカピバラもたくさんいます。
その理由は、カピバラの温厚な性格。
のんびりして攻撃的でない性格から、いろいろな動物に好かれるようです。