「東京マラソン2024」(3日)の前々日会見が1日、都内のホテルで行われ、女子の招待選手として新谷仁美(36、積水化学)が出席。
「コンディションは普通になります」と話した新谷は、「私はただ自分の目標達成のために走り抜きたいと思います」と意気込み、「私はこのマラソンを始めてからどんなにタイムを更新されようとも、やはりそこの部分は一切変わらず追い求めてきたものなので、日本記録を目標に頑張っていきたい」と力強く語った。
新谷は昨年10月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)を辞退し、パリ五輪代表選考会には出場せず、記録更新に挑んできた。昨年1月のヒューストンでは日本歴代3位となる2時間19分24秒の自己ベストを記録。
その日本記録については、1月の大阪国際女子マラソンで前田穂南(27、天満屋)が2時間18分59秒を叩き出し、日本記録を19年ぶりに塗り替えた。新谷はさらなる記録更新を狙う。
さらに海外招待選手として、昨年のシカゴマラソンで世界歴代2位の2時間13分44秒をマークしたシファン・ハッサン(31、オランダ)も会見に登壇し、「参加できることをうれしく思います。良い準備が出来ています。私の心の中で特別な位置づけです」と話した。
世界陸上や五輪では“トラックの女王”として活躍し、マラソンはこれまで2戦2勝。パリ五輪ではどの種目で出場するのかを聞かれると「私自身も自問しているところ。まだ決めていない。どこで一番力が発揮できるのか見極めたい」と話すに留めた。