猫はストレスを感じやすい動物です。人間にとっては些細なことも大きなストレスになるかもしれません。今回は猫のストレスの原因になり得る4つのことと、限界に達したときに見られる行動や不調について紹介します。
1.生活環境の変化
猫は環境の変化に弱い動物です。自分の生活環境が変化することで大きなストレスを感じます。たとえば以下のことがストレスの原因となり得るでしょう。
- 大掛かりな模様替えをした
- 引っ越しをした
- 子どもが生まれた
- 新たに動物を迎えた
- 猫の愛用品を新しいものに変えた
猫と暮らすなら、なるべくこのような環境の変化を避けるのが賢明です。とはいえ、一度暮らしはじめたら、15年ほどはいっしょにすごすことになります。そのあいだには結婚や就職など避けられない変化も多いでしょう。
そのようなときは、一度で環境を変えず、少しずつ慣らしていくのがおすすめです。愛猫のストレスを軽減できる可能性があります。
2.生活環境の悪化
猫にとっては、生活環境の悪化もストレスの原因になり得ます。たとえば以下のことが考えられるでしょう。
- トイレが汚れている
- トイレの近くで大きな音がする
- 爪とぎができる場所がない
- 落ち着いて眠れる場所がない
このように不衛生だったり、排泄や爪とぎなどの生理現象や本能にかかわる行動が思い切りできないことは、猫にとって大きなストレスです。
また猫はきれい好きですから、トイレが汚れていると粗相の原因にもなります。
3.来客
来客には愛嬌を振りまいて大歓迎!という猫もいますが、大抵の猫は来客を歓迎しません。猫は縄張り意識が強い動物です。自分の縄張りである家の中に突然やってくる来客は縄張りへの侵入者(不審者)でしかないのです。
来客が来ると、どこかに隠れて出てこないという猫は多いと思います。警戒して身を隠しているのでしょう。大きなストレスを感じている可能性が考えられます。
4.大きな音
猫の聴覚は人間の3倍とも言われています。そのため人間にとってはなにげない音でも、猫には騒音になっている可能性があり、当然ストレス源にもなり得ます。たとえば猫は、以下のような音を嫌います。
- 掃除機や洗濯機などの家電の稼働音
- 工事などの継続的な騒音
- 花火や雷などの突然の大きな音
またアパートなどの集合住宅では、ほかの部屋からの些細な音が気になってしまう猫もいるようです。もしかすると、侵入者がいると勘違いしているのかもしれませんね。
猫のストレスが限界に達するとどうなる?
猫はストレスを感じるとさまざまなサインを発します。そのサインを無視しつづけて限界に達すると以下のような問題行動や不調が見られるようになるでしょう。
- 執拗なグルーミング
- 同じ場所を行ったり来りする
- しっぽを噛むなどの自傷行為をおこなう
- 免疫力が低下して感染症の原因になる
- 食欲不振になる
- 寝てばかりいて遊ばなくなる
このような様子が見られる場合は、強いストレスを感じている可能性があります。原因を特定して対策を講じる必要があるでしょう。
まとめ
猫はとても繊細で警戒心の強い動物です。人間にとっては、いつものこと、ささいなこと、と思えるできごとでも、大きなストレスになってしまう可能性があります。
猫のストレスを軽減するためには、今回紹介したようなストレス源をなるべく排除し、適度な運動とコミュニケーションを心がけるようにします。
また猫がストレスを感じている様子が見られたら早めに対処することで、問題行動を回避できるでしょう。
解決が難しいときは、早めに獣医師に相談することをおすすめします。
関連記事
・大好きな娘がいなくて『元気のない猫』が…『3日ぶりの再会』で見せた行動に反響続々「健気だね」「あっという間w」と12万再生突破
・猫が足を噛む6つの理由と対策
・捨て猫だった『ハチワレの猫』を保護した結果…10年後の『成長した姿』に感動「パヤパヤの赤ちゃんだったのに」「涙がでた」
・ママが『甘えてくる猫』をお兄ちゃんに任せたら…『赤ちゃんすぎる姿』が可愛いと172万再生「子育てで草」「前世カンガルーw」
・猫が「アオーン」と鳴く時の気持ち