猫は『オスとメス』でお世話を変えるとベター!愛猫の満足度をあげる3つのケア方法

猫にはオスとメスで異なる特徴があります。愛猫に最高のお世話をしてあげるなら、性別に合わせて対応しましょう。この記事で紹介するオスとメスの猫の基本的な違いと、それぞれに適したケア方法で愛猫の満足度を大きく向上できるかもしれません。

オスとメスの基本的な違い

仲良し猫

猫を飼う上では、オスとメスの基本的な違いを理解しておくとよいでしょう。猫には個体差や猫種によっての違いのほかに、性別による生理的な違いや行動の特性の違いもあります。その特性に合った毎日のお世話は、猫にとって生活の満足度に影響します。

一般的にメスと比べて、オス猫は体格が大きく、所有欲が強い傾向にあります。オトナになっても未去勢の場合は、マーキング行動や好戦的な面が目立つことがあります。また、オス猫は尿道が細いため尿路疾患のリスクが高いため、積極的な健康維持が重要です。

一方、メス猫は体格も小さめで、行動範囲も狭く、比較的おとなしい傾向にあります。生後6ヵ月を過ぎたあたりから定期的な発情期があり、避妊していないメス猫は、行動の変化に注意が必要です。また避妊手術後はオスよりも容易に太りやすいため、食事管理に気を配る必要があります。

性別に合わせた満足ケア3つ

チャトラとシロクロ

オスとメスでは身体的な特徴や行動の傾向が違うため、猫の満足感を追求するなら、それぞれのニーズに合わせた対応が効果的です。

猫の性別ごとの満足度を高めるケア方法をご紹介します。

1.ストレスのない環境づくり

オスは活発な子もそうでない子も、遊ぶことが大好きです。元気な子はシニアになる頃まで走ったり跳んだりしてエネルギーを発散するので、十分に遊べるだけの場所を確保してあげましょう。おとなしいタイプの子は、パズルフィーダーのような知育トイが毎日のストレス発散に役立ちます。

メスも子猫のときは、おてんばな子もいるので、冷蔵庫やカーテンレールなど高い場所に登ってしまうこともあります。しかし、たいてい2~3歳になると遊びのパターンも固定化され、だんだん落ちついてくるでしょう。

メスは子どもを生み育てることから、変化が少なく安心できる環境を好む傾向があり、どちらかといえば「モノ」よりも「場所」を優先する個体が多いものです。そのため、窓際やベッドサイドなど、好みに応じて猫が快適に過ごせる休息スペースを確保しておくことが大切です。

2.健康に配慮した食事管理

オスは尿路結石のリスクが高いため、できるだけ水分摂取量を積極的に増やすようにしましょう。ウェットフードの活用やミネラルバランスに配慮したフードを選択することがポイントです。若いうちは活動量が多いので、肥満を気にしすぎてエネルギー不足にならないよう配慮してください。

一方、メス猫も避妊後は肥満になりやすいため、適切なカロリー管理と高タンパク質・低脂肪のフードを選ぶことが理想的です。メスにはちょこちょこ食いを好む猫も多いので、一日2回で食べきれない子には小分けにして与えましょう。

食事は、性別特有の要求に加えて、年齢や個体差の考慮が必要になります。お留守番のある家庭では、自動給餌器の利用も検討してもいいかもしれません。

そして、どんなに健康的なフードでも、おいしく食べられなければ意味がありません。満足度をあげるためにも、フードを探すときは「好みのフレーバー」や「おいしいもの」も条件に入れておくようにしましょう。

3.毎日のヘルスケア

オス猫は尿路の形状から泌尿器疾患のリスクが高いため、水分摂取を促す工夫が必要です。ウェットフードの活用や水を飲みたくなるような環境の整備が効果的です。

未去勢のままの飼育は、猫に多大なストレスをかけるだけでなく、逸走の危険も高まるため、オス猫の身体的・精神的健康を最優先にお世話してあげましょう。去勢手術をすると、荒っぽい行動やマーキング行動(スプレー)の抑制も期待できます。

メスは、発情期を迎えると大きな声での夜鳴きや粗相をするなど、特有の行動を示すため、適切な時期(生後6~8ヵ月頃)の避妊手術が推奨されます。

避妊は、望まない妊娠や乳がん・子宮蓄膿症など生殖器の疾患を防ぐだけでなく、逸走の防止や発情時のストレスや問題行動も軽減できます。避妊後はホルモンの変化によって、オス以上に太りやすくなるため、食事の管理と運動の促進を適切に行いましょう。

まとめ

2匹の猫

猫のオスとメスの違いを理解した上で、それぞれの特性に合わせたお世話は、愛猫の健康につながるだけでなく毎日の生活の満足度をあげることができます。

特に生活環境と食事の選択は、猫のQOL(生活の質)に直結します。人間も、いくら健康的であっても、楽しくない時間を過ごしたり、おいしくないものは食べたりしたくないですものね。

そして、オスとメスの違いを見るときに忘れてはならないのは、どの猫にも個性があるということです。猫は個体差が大きいので、今回紹介したパターンにあてはまらないことも多々あります。

性別による一般的な傾向を押し付けるのではなく、あくまでも参考として活用してください。猫ごとの個性や好みに合わせて柔軟に対応することは、猫と暮らす上でとても大切です。

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