名門音楽院に10歳で合格、来年にはベルリン・フィルとの共演も…13歳のヴァイオリニスト HIMARIさんが大切にしている言葉【news23】

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2024-09-14 14:50
名門音楽院に10歳で合格、来年にはベルリン・フィルとの共演も…13歳のヴァイオリニスト HIMARIさんが大切にしている言葉【news23】

「目を閉じて聴くと子どもが弾いているとは思えない」そうプロの演奏家が評するのは13歳のヴァイオリニスト、HIMARIさん。年末には、初の全国ツアー。来年3月にはベルリン・フィルとの共演を控えています。そんな彼女が大切にしている言葉とは?演奏も交え、その素顔に迫ります。

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「子どもが演奏していると思えない」13歳のヴァイオリニストに世界が注目

千葉県松戸市のコンサートホール。この日、およそ2000人を収容する大ホールは超満員になりました。

観客の目的は、13歳のヴァイオリニスト・HIMARIさんです。今、世界が彼女に注目しています。

観客
「もうびっくりです。12歳(撮影当時)であんなクオリティ。言葉にならない」
「泣いてしまって…感動で泣きっぱなしなんです」

この日、HIMARIさんと共演した新日本フィルハーモニー交響楽団の西江辰郎さんは…

新日本フィルハーモニー交響楽団 コンサートマスター 西江辰郎さん
「目を閉じて聴くと、たぶんその年齢のお子様が演奏されているとは思えない。それはやはり小学生、中学生では、なかなかそこまで出来ないですよね」

今回、番組ではHIMARIさんがアメリカから帰国した際にお話を伺いました。

上村彩子キャスター
「日本に帰ってくると、『やった』ってなりますか?」

ヴァイオリニスト HIMARIさん(13)
「アメリカにいるときのほうが、ヴァイオリンを一生懸命やっている感というか、逆に多忙なのが楽しくて」

HIMARIさんがヴァイオリンを始めたのは3歳のころ。同じヴァイオリニストの母の影響でした。

そして、すぐに才能は開花し、6歳にしてプロのオーケストラと共演を果たしました。

その後、数々の名だたるコンクールに出場。全てで1位を獲得しました。

名門音楽院に10歳で合格 初演奏でクラスメイトも「ショック」

2022年、アメリカの名門大学、カーティス音楽院に史上最年少の10歳で合格し、周囲の学生は、皆年上という環境の中で学んでいます。

HIMARIさんが初めてクラスメイトの前で演奏を披露したときの映像には、当時10歳だったHIMARIさんの演奏のすごさに、クラスメイトが思わずフードをかぶる仕草も映っています。

HIMARIさん
「みんなすごく驚いてくれたというか、年上のお兄さんたちは、ショックだったと言っている人もいて、あれは貴重な経験でした」

カーティス音楽院で長年教鞭を執っているのが、アイダ・カヴァフィアン先生。HIMARIさんの担任です。

HIMARIさん
「(アイダ先生の)人柄はチャーミングでアグレッシブ。教えてくれることも明確だし、上手にできたら喜んでくださいますし、それはうれしいんですけど」

でも、あまり上手に演奏できなかった日には…

HIMARIさん
「次の日に急に基礎から、イチから弾いてみろとか言われて、『うわ怖っ』ってなって」

上村キャスター
「言葉で強く、『なんだ、あの演奏は』とかいうわけではなく?」

HIMARIさん
「静かにメールで、すごく恐ろしい文が来ました」

6月、HIMARIさんは13歳の誕生日を迎えました。つかの間の休息を過ごしたのは、東京ディズニーランド。このときばかりは等身大の13歳に戻ります。

そんなHIMARIさんですが、大切にしている言葉があります。それは「挑戦しないと始まらない」

HIMARIさん
「(カーティスの入学)試験までに1か月半しかなくて、これは絶対無理だと思っていたんですけど、今しかないと思って、チャンスは。その時に『挑戦しないと始まらないな』と思って。やっぱりあの時に挑戦して良かったなと思ってます」

HIMARIさんが、今お気に入りだという1曲「レッド・ヴァイオリン・カプリス」を、news23特別バージョンで演奏していただきました。

「レッド・ヴァイオリン・カプリス」は、映画「レッド・ヴァイオリン」(1998)のために作られた楽曲で、曲調がめまぐるしく変化するため、高い技術を要するといいます。

「2度、3度呼ばれる演奏家に」来年ベルリン・フィルと共演予定

喜入友浩キャスター:
音色の幅が広くて、まるで何人かで弾いているような印象を受けました。

上村彩子キャスター:
私は、news23特別バージョンの「レッド・ヴァイオリン・カプリス」の演奏を、近くで聴くことができたのですが、ヴァイオリンの音の大きさに驚きました。

年末からは全国4都市で初のリサイタルツアーを開催するので、日本でもHIMARIさんのヴァイオリンの音色を聴くことができます。

また、2025年3月にはベルリン・フィルハーモニー管弦楽団との共演が予定されているということです。

HIMARIさんが「2度、3度呼ばれる演奏家になる」と言っていたのが、印象に残っています。目標の一つにしていたベルリン・フィルとの共演が予定されているのに、もっともっと先のことをもう見据えているわけです。

良い演奏するというのは当たり前で、楽団の人たちにも認められて、地元の音楽ファンにも認められるくらいの圧倒的な演奏をするという意味が込められているのではないかと想像しました。

志の高さや、大事にしている「挑戦しないと始まらない」という言葉など、ストイックな姿勢にも感銘を受けました。

喜入キャスター:
確認ですが、まだ13歳ですよね。

上村キャスター:
そうです、13歳です。
人生で、これからもっともっといろいろな経験していくと思いますので、もうすでにある表現力が、どう磨かれていくのか、音がどう変化、進化していくのか、これからがとても楽しみです。

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