■バレーボール 大同生命SV.LEAGUE(12日、川崎市とどろきアリーナ)
【写真を見る】【バレー】女子開幕戦 上尾がNECにストレート勝ち 古賀紗理那が引退セレモニー「沢山の愛をありがとう」
国内最高峰“SVリーグ”の女子が開幕。国内リーグ3連覇、そしてSVリーグ初代女王の座を目指すNECレッドロケッツ川崎が埼玉上尾メディックスにストレート(24-26、23-25、22-25)で敗れ、黒星スタートとなった。試合後にはパリオリンピック™を最後に現役を退いた元NECの古賀紗理那(28)さんの引退セレモニーが行われた。
NECはパリオリンピック™に出場した山田二千華(24)がベンチ外、今季からNECに移籍した和田由紀子(22)もスタートから外れた。一方の上尾も日本代表の司令塔・岩崎こよみ(35)が途中からのスタートとなった。
第1セット、先日アジアクラブ選手権でMVPを獲得し、今季から古賀の背番号「2」を引き継ぐ佐藤淑乃(22)が奮闘。流れを呼び込む強烈なバックアタックや18-18の場面でサービスエースを奪うなど存在感を発揮した。最後は佐藤のスパイクがアウトとなり、24-26で一進一退の攻防が続いた第1セットを取り切れなかった。
つづく第2セットでは終盤まで競り合ったが23-25で上尾に振り切られた。あとがなくなった女王NECは第3セット。ブラジル出身の新加入選手ダシルバ ロレイナメアリーズ(25)が高い打点から鋭いスパイクを打ち込み一時は流れを読み込むも、上尾の黒後愛(26)や目黒安希(26)が粘り強く攻撃し、最後は 黒後が決めきり、NECは開幕戦白星を逃した。
試合後に行われた古賀さんの引退セレモニーではパリオリンピック™でともに戦った日本代表の石川真佑(24)や関菜々巳(25)らからビデオメッセージが送られた。元チームメイトの小島満菜美(29)からの言葉にも笑顔を見せる古賀さん。
サプライズでお母さんの博枝さんが登場し、ラストサーブのボールを手渡されると「無理!本当、無理!」と会場のファンを笑わせながらもしっかりコートに打ち込んだ。
最後は会場を1周し、涙を見せず古賀さんらしい笑顔でファンの声援に応えた。