バイデン大統領　アマゾン訪問し温暖化対策の重要性強調　現職大統領として初　温暖化対策に否定的なトランプ次期大統領をけん制

アメリカのバイデン大統領は、ブラジルのアマゾンの熱帯雨林を訪問し、環境保護のための基金へ追加拠出を表明しました。温暖化対策に否定的なトランプ次期大統領へのけん制です。

アメリカのバイデン大統領は17日、現職の大統領として初めてアマゾンの熱帯雨林を訪問し、熱帯雨林の保護を目的とした「アマゾン基金」に5000万ドル、日本円でおよそ77億円を追加拠出すると表明しました。

トランプ次期大統領は、地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」から再び離脱する方針を示していますが、温暖化対策に力を入れてきたバイデン氏は環境保護の重要性を改めてアピールし、トランプ氏をけん制したかたちです。

アメリカ バイデン大統領
「私は来年1月に退任しますが、私は後任と我が国に気候変動対策の強固な基盤を残していくつもりだ」

バイデン氏は演説でトランプ氏を念頭に「アメリカで進んでいるクリーンエネルギー革命を否定したり、遅らせようとしたりする者がいるかもしれないが、誰もそれを覆すことはできない」と強調しました。