香港国家安全維持法に違反した罪に問われている「リンゴ日報」の創業者・黎智英氏の裁判が開かれ、黎氏は暴力や香港独立には反対してきたと証言しました。
中国共産党に批判的だった香港紙「リンゴ日報」の創業者・黎智英氏は、海外勢力と共謀して国の安全を脅かしたなどとして、香港国家安全維持法に違反した罪などに問われています。
香港メディアによりますと、20日に開かれた裁判では黎氏自身が証言を行い、「あらゆる暴力や、『香港独立』に反対している」と主張しました。
さらに「香港独立」という考えは常軌を逸しているとし、「リンゴ日報」の紙面ではもちろん、従業員にも独立の主張は許さなかったと強調しました。
また、2019年にアメリカを訪問した際には、当時のペンス副大統領やポンペオ国務長官に対し、「香港への支持を訴えただけだ」として、海外勢力との共謀を否認しています。