日本スプリント界初のメダリスト・末續慎吾「ブチっていって覚えてなくて」快挙の裏で起きていた衝撃の事実【2003年世界陸上】

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2025-04-07 12:00

超人たちが34年ぶりに東京へ!今年9月に開幕する「東京2025世界陸上」を前に、これまで歴史に名を刻んだ伝説のアスリートたちを紹介する。
2003年の世界陸上パリ大会は、男子200mの末續慎吾(当時23)が日本スプリント界に初のメダルをもたらし歓喜に沸いた。レースは、銅メダルの判定に約90秒を要するほどの接戦。アクシデントに見舞われながらも獲得した悲願の銅メダルに、末續は喜びを爆発させた。

末續慎吾 歴史的瞬間へ、男子200m決勝

日本陸上界にとって歴史的な瞬間が訪れようとしていた。男子200m決勝。5レーンにいたのは日本人初のファイナリストとなった末續慎吾だった。1次予選は20秒58、2次予選は20秒24、準決勝で20秒22をマーク、徐々にタイムを上げて決勝の舞台にたどり着いた。解説席にいた伊東浩司氏は元100m・200mのアジア記録保持者で、末續とはシドニー五輪でバトンを繋いだ間柄だ。決勝のスタンバイをする後輩を見て伊東氏は「解説をせずにゆっくりこのレースを見たいというくらい、すごく感慨深いものがありますね」と語った。

200m一本に懸ける末續、世界一のコーナーワークで勝負へ

高野進コーチはこの決勝について「がっぷり四つに組んで、胸を借りてくれれば。とにかく結果は何位でもいいんだ」と語った。解説の伊東氏も「末續君のコーナーワークは世界一と言われている。そのコーナーをどれだけ良い状態で抜けてくるかによって、メダルの色や順番が決まると思う」と話した。

大きく鼻から息を吐く末續。勝負するために、この大会は200m一本に絞っていた。しかしクラウチングスタートの姿勢に入り腰を上げたところで、末續に審判員から声がかかり仕切り直しに。その後も再び審判員から注意を受けた。動揺がないか周囲が心配する中、スターティングブロックに再び足をかけ、勝負の時がついに訪れた。

長すぎる沈黙破り歓喜の瞬間!劇的な後半でメダル獲得

実況:さあ、スタートを切った!末續慎吾ロケットスタート!
伊東氏:がんばれー!

注意を受けたことが影響したのか、リアクションタイムは後ろから2番目。しかし世界一と称されるコーナーワークから最後の直線で見事な巻き返しを見せた。3着か4着か…なかなか表示されない結果。末續は、掲示板を祈るように見つめた。1位、2位の選手が表示される中、3位以降が表示されない。高野コーチは日の丸を手に、その時を待った。フィニッシュから約90秒と、長い長い待ち時間の末、ついに喜びの瞬間が訪れた。

実況:さあ出た!末續慎吾、銅メダル獲得!新たな伝説が誕生しました!!

末續は、雄叫びを上げながら両手で渾身のガッツポーズ。その後、笑顔で駆け寄ったのは高野コーチの元だった。末續を力強く抱きしめ、頭をなでる高野コーチ。そこには号泣しながら抱き合う2人の姿があった。

19年後に語られた衝撃の告白

銅メダルが決まった後、末續は「まだ実感がわかないですけど、お母さんとお父さんにありがとうを伝えたいですね。途中で足がちぎれそうだったんですけど、みんなが応援してくれているのがわかっていたので、日本代表として意地を出しました」と語った。

44歳となった今も更なる高みを目指して現役生活を続ける末續。自身のSNSを通じて「東京2025世界陸上」に挑戦することを表明している。

3年前に、当時の銅メダルのレースを振り返った末續は衝撃の事実を語った。

末續:実は肉離れしているんですよ。たぶん100m手前ぐらいでブチッっていって、頭もブチッっていって、そこから覚えていなくて…。180mくらいでパッと景色が見えて「ゴールしなきゃ」と思って行った。

日本スプリント界初のメダルは、肉離れしながらも激走し獲得したものだった。

東京2025世界陸上 男子200m「この選手に注目!」

◆ノア・ライルズ(25、アメリカ)19秒31
 世界陸上ブダペスト・金/パリ五輪・銅
 ※ワイルドカード
◆レツィレ・テボゴ(21、ボツワナ)19秒46
 世界陸上ブダペスト・銅/パリ五輪・金
◆鵜澤飛羽(22、JAL)20秒23
 世界陸上ブダペスト、パリ五輪代表
◆水久保漱至(25、宮崎県スポ協)20秒14
 世界陸上ブダペスト代表、参加標準記録突破 

※名前の後ろは自己ベスト
※東京2025世界陸上への出場は未確定

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