■MLB ドジャース 2ー4 パドレス(日本時間25日、カリフォルニア州ロサンゼルス、ドジャー・スタジアム)
ドジャースの大谷翔平(30)が本拠地でのパドレス戦に「1番・DH」で出場し、3打数1安打1四球で打率は.301。先制点の起点となったツーベースを放ったが、チームは逆転負けとなった。勝利したパドレスは2年ぶりのポストシーズン進出が決定、首位ドジャースとの差も2ゲームとなった。
3ゲーム差で2位パドレスとの3連戦、まさに天王山となったドジャース、勝たなければいけない第1戦、パドレスの先発はM.キング(29)、今季は7打数3安打1本塁打、通算でも12打数5安打3本塁打と大谷には相性がいい投手。
試合前にはこのシリーズ登板のないパドレスのダルビッシュ有(38)、松井裕樹(28)と長い時間談笑した大谷、試合の流れをつかみたい1回の第1打席、厳しい攻めが予想される1球目、内角高め151キロのストレートを完璧に振り抜きライト線へワンバウンドでスタンドへ飛び込むエンタイトルツーベースで出塁。続く2番・M.ベッツ(31)のショートゴロをX.ボガーツ(31)が1塁へ悪送球。大谷がホームへ還り、ドジャースが1点を先制した。
しかし、2回、ドジャースの先発・L.ナック(27)はナ・リーグ新人王候補の5番・J.メリル(21)にヒットを打たれると、2死一塁で7番・J.クローネンワース(30)にチェンジアップが甘く入りライトスタンドへ17号逆転ツーランを浴びてしまった。
1点を追うドジャースは2回、2死一、二塁で大谷の第2打席、カウント1-0からスイーパーを狙ったがファール、さらに3球目、外角低めのシンカーも強振したがファール、大谷は打席で悔しそうな表情を浮かべた。2球ミスショットをした大谷だったがボールを見極めて四球で出塁し、2死満塁とチャンスを繋いだ。2番・ベッツは空振り三振に倒れ、ドジャースはチャンスを生かせなかった。
流れはパドレスへ、4回、先頭の3番・J.プロファー(31)がツーベースで出塁、2死三塁とすると6番・ボガーツがレフト前ヒットで貴重な追加点、1回のエラーを取り返すタイムリーとなった。さらに前の打席にホームランを打たれた7番・クローネンワースにはレフトオーバーのタイムリーツーベース、4対1とパドレスがリードを広げた。
3点を追うドジャースは5回、1死走者なしで大谷の第3打席、何とか流れを引き寄せたい打席、カウント2-1から内角低めのスライダーを打ち損じ、レフト方向へ力なく上がった打球だったがレフトのプロファーは大谷を警戒して深めに守っていた。必死に前進してきて、ダイビングキャッチ、相手の好プレーに阻まれて試合の流れがドジャースに来ない。
ドジャースは6回にも2死からヒットと四球で一、二塁のチャンスを作ったが7番・T.エドマン(29)がパドレス3人目、J.エストラーダ(25)にショートフライ、あと一本が出ず、点差を縮められない。
1対4で迎えた7回、先頭打者の代打・K.ヘルナンデス(33)がパドレス4人目、左腕のT.スコット(30)からヒットで出塁したが続く9番・M.ロハス(35)はサードゴロ併殺打、大谷の前で走者がいなくなってしまった。大谷の第4打席、カウント0-2と追い込まれると、内角への158キロに空振り三振に倒れた。
9回、ドジャースはパドレスの守護神、R.スアレス(33)から先頭の6番・W.スミス、7番・エドマンと連打で無死一、三塁のチャンスを作り、8番・K.ヘルナンデスがバットを折りながらもセンター前へタイムリー、3連打で2対4と2点差。
無死一、二塁で9番・ロハスが痛烈なサードゴロ、サードのマチャドが3塁を踏み、2塁へ送球、さらに1塁にも送球されてまさかのトリプルプレーでゲームセット。大谷もネクストバッターズサークルであ然の表情。大谷の前で試合終了となった。
ドジャースはチャンスを作ったがパドレス投手陣を崩せず、首位攻防第1戦を逆転負けで落とした。勝利したパドレスは2年ぶりのポストシーズン進出を決めた。