日本と同じく厳しい暑さが続く韓国では海水浴場同士の競争が激しくなり、「マッスルビーチ」など一風変わった施設が登場しています。
【動画】競争激化の韓国・海水浴場に「マッスルビーチ」「ペットビーチ」登場 新型コロナ流行後 客足戻らず差別化
連日30度を超える暑さが続く韓国。涼しさを求め、人々が押し寄せているのが海水浴場です。今年は暑さのおかげなのか、去年を上回るペースで訪問客が増えています。
韓国東部・江陵にある海水浴場では…
記者
「砂浜の中には本格的なトレーニング器具が置かれています」
マシンがずらりと並んだジムのようなスペースが。去年オープンした、その名も「マッスルビーチ」で、なんと無料で利用できます。暑い中でも、みな黙々とトレーニングに励んでいて、新たな名所となりつつあります。
利用客
「海を見ながらやると、何だかいい気がします」
「新鮮で簡単に楽しめるのが、いいと思います」
江陵にはほかにも、愛犬を連れていける「ペットビーチ」も登場。ペットを海に入れると、他の遊泳客からの苦情が多いことから専用のプールが用意されています。チワワもどこか満足げです。
飼い主
「初めての利用だったのですが、よかったです」
なぜ、これまでなかった施設が登場しているのか。「マッスルビーチ」の運営者に聞くと…
『マッスルビーチ』を運営 キム・ホンソンさん
「このような特別なコンテンツがあってこそです。海はすべて似たり寄ったりじゃないですか」
韓国では新型コロナの流行前と比べ、海水浴場への客足は大きく減ったまま。その理由として、韓国メディアは日本をはじめ海外へ旅行する人が増えたことなどを挙げています。
国内旅行をする人に何とか海水浴場に足を運んでもらおうと差別化が図られた結果、「マッスルビーチ」などが現れたのです。
『マッスルビーチ』を運営 キム・ホンソンさん
「ここに来れば、人々がご飯を食べて、お茶を飲んで泊まって行くので、地域経済に役立つと思います」
異例の暑さによって訪れたチャンスを逃すまいと、海水浴場の競争は続きそうです。