NATO=北大西洋条約機構に加盟するバルト3国のラトビアと、ルーマニアでロシアのドローンが相次いで領空を侵犯したことが明らかになりました。
ラトビアの国防省は8日、ロシアのドローンが東部レーゼクネに7日に墜落したと発表しました。ドローンは、ロシアの同盟国である隣国・ベラルーシから領空侵犯したとみられるということです。
国防省は、警察当局などが状況を調査するとともに、加盟するNATO=北大西洋条約機構に報告したとしています。
ラトビアのリンケービッチ大統領はSNSで、「NATOの東側ではこうした事案が増えており、集団で対処しなければならない」と訴えました。また、同じくNATOに加盟するルーマニアの国防省も9日、ロシアのドローンが8日午前に領空侵犯したと発表しました。
緊急発進した空軍のF16戦闘機がドローンの動向を監視し、ドローンはその後、ウクライナに向かったことが確認されたということです。
NATOのジョアナ事務次長はSNSで、ルーマニアへの領空侵犯について、「ロシアが意図的にNATO加盟国を攻撃したとの情報はない」とした一方で、「無責任であり、危険を招きかねない」と非難しました。