■MLB 地区シリーズ第5戦 ドジャース 2-0 パドレス(日本時間12日、ドジャー・スタジアム)
ドジャースが大一番でパドレスを下し、1勝2敗の崖っぷちから逆転の2連勝で3年ぶりにナ・リーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。
大谷翔平(30)は4打数ノーヒットも、先発の山本由伸(26)が5回無失点の好投で見事に試合を作った。
打線は2回にK.ヘルナンデス(33)が先制弾を放つと、7回にT.ヘルナンデス(31)が貴重なソロ本塁打。リリーフ陣も無失点を刻んでリードを守り切り、相手打線をわずか2安打に抑え、2戦連続の完封勝利を飾った。パドレスの先発・ダルビッシュ有(38)は6回3/2を投げ、3安打も2被弾でマウンドを降りた。
ドジャースは2年連続で地区Sで涙を呑んでいたが、ライバル対決を制し、後がない状況からリーグ優勝決定Sへ。ド軍ナインは勝負が決まると、喜びを爆発させ本拠地スタジアムのボルテージは最高潮に。
この日の大谷の第1打席はカウント2-2からカーブを見送ってフルカウントとすると、落差のあるスライダーにバットが空を切り、本拠地スタジアムはため息に包まれた。第2打席はカウント1-1から高めのカットボールを打ち上げてしまい三飛に倒れた。6回の第3打席も空振り三振で、前回に続きダルビッシュに3打数無安打。
山本は重圧の中、5回無失点の好投。立ち上がり10球で3人に抑えると、3回に連打で1死一・二塁のピンチを招いたが、併殺打で切り抜け、4回・5回は連続の3者凡退。前回の3回5失点から見事に修正し、ベンチに戻るとD.ロバーツ監督(52)と熱いハグで安堵の表情に。
6回から継投に入り、E.フィリップス(30)が3者凡退に抑えると、7回も2者連続三振で、左打者のメリルの打席でA.ベシア(28)に交代。8回はM.コーペック(28)、9回はB.トライネン(36)が無失点リレーを刻み、見事2戦連続の完封で勝利を手にした。
ナ・リーグ優勝決定シリーズは日本時間14日から始まり、ニューヨーク・メッツを相手に、初戦と第2戦はドジャースタジアムで行われる。