「泣く子と地頭には勝てぬ」とはどんな意味?「地頭」とはなんのこと?

2024-12-07 16:30

子供や権力者には何を言っても無駄だから大人しく従うべきということを表現したことわざ、それが「泣く子と地頭には勝てぬ」です。

しかし、そもそも「地頭(じとう)」とは何を意味するのでしょうか?
この記事では「泣く子と地頭には勝てぬ」の意味と合わせて解説します。

「泣く子と地頭には勝てぬ」とは

ここでは「泣く子と地頭には勝てぬ」の意味を解説します。

「泣く子と地頭には勝てぬ」の意味

「泣く子と地頭には勝てぬ」は、長いものには巻かれるべきという例えです。

この言葉自体は、聞き分けもなく泣いている子供と権力をほしいままにしている地頭には勝てないということを表現したことわざとなっています。

現に泣いている子供や権力者の前ではどのような道理を尽くしても通じません。

そこから道理の通じない子供や権力者と争ってもどうにもならないという意味の言葉となったとされています。

転じて、長いものには巻かれろという意味となったそうです。

ただし、現代では道理の通じない相手には黙って従うしかないという諦めのニュアンスも込めて使用されるので注意しましょう。

「泣く子と地頭には勝てぬ」の成り立ち

ここからは「泣く子と地頭には勝てぬ」の成り立ちを解説します。

「地頭」とは何者?

「地頭」は鎌倉幕府・室町幕府が荘園・国衙領(公領)を管理支配するために設置した職を指します。また、江戸時代でも領主の事を地頭と呼んでいました。

要は、地方や地元の有力者の事を指す言葉が地頭です。

「地頭に法なし」という言葉があるように、地頭は自分の納める地域では絶対的な権力を持っており、その地での絶対的な権力は法すら及ばないという状況だったようです。

その「地頭」から生まれたのが「泣く子と地頭には勝てぬ」となります。

今でいうところの権力を振りかざして圧力をかける地主のような存在です。

「泣く子」と「地頭」の共通点

「泣く子」と「地頭」はどちらも手に負えないものの象徴となります。

「泣く子」には何を言っても道理が通じません。
権力を振りかざす「地頭」も同様に道理が通じません。

その両者を引き合いに出したのが「泣く子と地頭には勝てぬ」です。
どちらも道理は通じず、争ったところで損をするだけです。

そういった「敵わない存在」を「泣く子」と「地頭」に例えたのが「泣く子と地頭には勝てぬ」となります。

「泣く子と地頭には勝てぬ」の類義語

ここからは「泣く子と地頭には勝てぬ」の類義語を紹介します。

長いものには巻かれろ

「長いものには巻かれろ」は、勝ち目のない相手には無駄に抵抗するより諦めて従った方が良いという意味のことわざです。

ここでの「長いもの」は強い相手のことを意味します。
例えば、権力者や有力者などが「長いもの」に該当します。

この言葉は「自分より力の強い者にはとりあえず従っておくのが無難で得策である」というしたたかな意味合いでも使用される言葉です。

その点が「泣く子と地頭には勝てぬ」に似ているのではないでしょうか。

勝てば官軍、負ければ賊軍

「勝てば官軍、負ければ賊軍」は争いごとにおいて結局勝った方が正しく負けた方は間違いとされてしまうということの例えです。

「官軍」は政府の正規の軍隊で「賊軍」は反乱軍のことを意味します。
特にこの言葉は明治維新時の薩長軍・幕府軍の戦いから生じた言葉とされます。

当時は何が正解で何が不正解なのかすらわからない時代でした。
そのため、正邪は勝敗によって決まり、勝てば何とでも理屈がつくものの負ければどのような冷遇をされるかわかりませんでした。

要は戦いに勝ったほうが正義となり、負けたほうが不義となったわけです。

その状況を例えたのが「勝てば官軍、負ければ賊軍」という言葉です。

まとめ

「泣く子と地頭には勝てぬ」は聞き分けのない泣く子供や権力を振りかざす地頭には大人しく従っておくべきという意味のことわざです。

地頭は幕府や各藩が家臣に与えた領地の領主を指します。
かつてはこの地頭が権力を握っており、その地域を統治する長として人々から恐れられていました。

転じて「泣く子と地頭には勝てぬ」が生まれたとされています。
実際に泣く子や権力を持つ地頭には何を言っても無駄です。
場合によっては下手に口出しすることで逆に被害を被ることもあるかもしれません。

「だからこそ長い物には巻かれるべきである」という意味で使用されるのが「泣く子と地頭には勝てぬ」となっています。

関連記事はこちら

「長い物には巻かれろ」とはどんな意味の言葉?その成り立ちには「あの動物」が関わっていた?
「無理が通れば道理が引っ込む」とはどんな意味?どのような状況で使う言葉?
「風見鶏」とはどんな意味?その由来や類義語を解説!!

  1. 【速報】埼玉県立小児医療センターで“抗がん剤注射”した10代男性が死亡 ほか2人が重篤な症状で意識不明の重体 患者の髄液から別の薬液が検出される
  2. 【 野々山さくら 】 医師免許を持つ俳優 芸能活動休止を発表 「みなさまのこころのすみっこで、きっとまたお会いできますように」
  3. ANA航空機が米・ヒューストン空港に着陸時に滑走路と接触 機体後方の胴体部分に損傷 日米が航空事故と認定し事故調査
  4. 【速報】ガソリン平均価格4週連続で値上がり 161円80銭 160円台は3か月ぶり イラン情勢の緊迫化が背景…来週は180円台の可能性も
  5. 花粉症「朝起きた時からつらい」“モーニングアタック” 医師が勧める対策は【ひるおび】
  6. 【速報】日経平均11日終値5万5025円 一時1400円以上値上がり 節目の5万5000円台を回復 市場関係者「中東情勢の状況次第では大きく動く可能性も」
  7. 下水工事用に地下埋設の金属製パイプが地上から十数メートル突き出す 大阪・北区
  8. 一週間の旅行から帰宅→『ただいま』と言うと、2匹の犬が…愛に溢れた『再会と歓迎』が22万再生「ドタドタ音が愛おしい」「耳可愛すぎる」
  9. 踏切を横断中に転倒し立ち上がれず…80代くらいの女性が列車にはねられ死亡 東京・西日暮里
  10. そのまま残されたがれき…12mの津波に襲われた学校 「伝承館」が現在に伝える震災の教訓 宮城・気仙沼市から中継【東日本大震災から15年】
  11. 裁量労働制の見直しなどの議論開始 「裁量労働制の拡充が最重要課題」「長時間労働になりやすく適正運用の徹底図るべき」などの意見 政府の労働市場改革分科会が初開催
  12. 埼玉や群馬などで約50台のオートバイ盗んだか 29歳男ら3人を逮捕 オートバイは男の自宅から押収 転売目的か