■MLB 地区シリーズ第1戦 ドジャースーパドレス(日本時間6日、ドジャー・スタジアム)
ドジャース・大谷翔平(30)が地区シリーズの初戦で「1番・DH」で出場し、3点を追う2回の第2打席でポストシーズン第1号となる同点3ランを放った。
メジャー7年目で初めてのPSに出場した大谷は、パドレスの先発・D.シースを相手に、2死一・二塁の場面で、カウント1-2から4球目の高めストレートを振り抜くと打球は勢いよくライトスタンドへ。大谷はバットを放り投げ、自身の同点アーチに雄叫び。スタジアムに大歓声が響き渡った。
今季54本塁打をマークし、2年連続の本塁打王に輝いた大谷がPS初戦でさっそく豪快弾。先発・山本由伸(26)は初回に3失点も反撃の一打を放ち、本拠地は熱狂に包まれた。打球速度180キロの痛烈弾で、飛距離113.8m。初回の第1打席は左飛だった。
日本人のポストシーズンでの本塁打は2012年のイチロー(ヤンキース時代、ア・リーグ優勝決定シリーズ)以来12年ぶり。
レギュラーシーズンではド軍はパドレスを相手に13戦で5勝8敗と負け越している。前日の会見で「シーズン後半は自分本来の打席が多くなってきた」と語っていた大谷は、PSでも勝利を導く打撃が期待される。
ドジャースは2013年から2023年まで11年連続でプレーオフ進出も、世界一に輝いたのは新型コロナの影響による短縮シーズンの2020年のみ。
直近では2年連続でこの地区シリーズで敗退しており、昨年はダイヤモンドバックスに3連敗を喫して涙を呑んだ。今年は新たに加わった大谷と山本の活躍で、フルシーズンとしては1988年以来のワールドシリーズ制覇を狙う。