![U20サッカー女子日本代表、北朝鮮に敗れ4連覇逃す 辻澤のゴールで先制も2ゴール許し逆転負け【アジア杯決勝】](/assets/out/images/jnn/1058671.jpg)
■サッカー・AFCU20女子アジア杯決勝 日本ー北朝鮮(16日、ウズベキスタン)
U20サッカー女子アジアカップ決勝、日本は北朝鮮に1‐2で敗れ、大会4連覇を逃し準優勝となった。グループリーグで敗れた相手に決勝でも屈し、リベンジを果たすことは出来なかった。
日本は前半20分、辻澤亜唯(18)の今大会2得点目となるゴールで先制に成功するが、終了間際、北朝鮮に頭で決められ1-1で折り返す。後半は両チーム一進一退の攻防が続いたが、後半41分、北朝鮮にヘディングシュートを決められ1-2と逆転を許し、日本は敗れた。
日本はグループリーグ初戦のベトナムに10得点で圧勝、続く中国にも勝利するが、最終戦の北朝鮮に0-1で敗れた。それでも準決勝でオーストラリアを5-1で下し決勝進出を決めた。
ここまで4試合で17得点と圧倒的な攻撃力を誇る日本は、グループリーグで敗れた北朝鮮に前半3分、大山愛笑(19)が強烈なミドルシュートを放つ。しかしGKに正面でキャッチされる。
その3分後には北朝鮮に右サイドを崩され、ペナルティエリア手前からチェ・イルソンにシュートを打たれる。ここはGK鹿島彩莉(18)が手で弾いて防ぐ。さらに13分には自陣でパスカットされてシュートまで持っていかれるなど、北朝鮮の速いプレスにゴールを脅かされる。
押されていた日本は前半20分、久保田真生(18)が中央から仕掛けて2人を抜くと右に展開し、ボールを受けた土方麻椰(19)がクロスを上げる。ゴール前に走り込んだ辻澤亜唯(18)が頭で合わせてゴールネットを揺らす。辻澤の今大会2得点目となるゴールで日本が待望の先制点を奪う。
しかし前半終了間際に、またも北朝鮮に右サイドを攻略され、深い位置からクロスを放り込まれると、ファーサイドから走り込んできたジョン・リョンジョンにヘディングシュートを決められ、1-1の同点で前半を折り返す。
後半の立ち上がり、ゴールキックを受けた白垣うの(18)がドリブルで上がると、後半から入った樋渡百花(18)にパスが通りシュートを放つがゴール右に外れる。もう一人後半から入った笹井一愛(19)も豊富な運動量で北朝鮮ゴールに迫るなど、途中出場の2人が日本の攻撃にリズムを与える。
しかし、その後は膠着状態が続き、1-1のまま時間だけが過ぎていく。迎えた後半29分、北朝鮮のセットプレーから強烈なヘディングシュートを打たれるが、GK鹿島が右手一本で弾くスーパーセーブを見せゴールを守る。
30分を過ぎると疲れが見え始めた日本、徐々に北朝鮮に攻め込まれる場面が増える。そして41分、右サイドを攻め込まれ、クロスを入れられると、またもジョン・リョンジョンに頭で決められ、1-2と逆転されてしまう。アディショナルタイムは6分あったが、日本は効果的な攻めをみせることは出来ず、試合終了。1-2で北朝鮮に敗れた。
今大会は今年コロンビアで開催されるFIFA U-20女子ワールドカップの予選も兼ねており、上位4カ国に出場権が与えられるが、日本は既に出場権を獲得している。
【アジア杯結果】
■グループリーグ
3月4日 日本 10-0 ベトナム
3月7日 日本 2-0 中国
3月10日 日本 0-1 北朝鮮
■準決勝
3月13日 日本 5-1 オーストラリア
■決勝
3月16日 日本 1-2 北朝鮮
*写真はU20サッカー女子日本代表 狩野倫久監督(47)